アムステルダム日記

アムステルダム在住 オランダやEU内のガイド&アテンド 時々アロマテラピー

フェルメール@アムステルダム国立美術館

アムステルダム国立美術館にはフェルメールが4点収められています。

 

1つ目は

恋文 1670頃作

覗かれているような構図

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床に脱ぎ捨てられかのようなサンダル、立てかけられた箒、そして帆船が行き交う海が描かれていますが、これらは恋愛情事の寓意だそう。

侍女から渡された手紙は今ここにはいない思い人からの手紙だったのでしょうか?

 

1971年9月にブリュッセルの展覧会で盗難されましたが、13日後に犯人の自室で発見!

絵の具の剥落等の破損があり、完全に修復完了したのは盗難から約一年後だそうです。

 

2つ目は

青衣の女 1662-1665年頃作

複数枚描いている単身女性像作品の中の1枚

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ここにも手紙が描かれていますが、女性の後ろの壁に掛けられた世界地図から

現在海外に手紙の主人がいることを暗示しているそう。

最近はemail等で簡単に季節のご挨拶なども済ます方も多いかと思いますが、

手紙ってやっぱりいいですね(私だけですかね?)

 

3つ目は

小路 1558-1559年頃作

二枚の風景画作品の内のひとつ

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1658年の納税書類から、運河沿いの家の持ち主が運河の保全にどれだけ

支払っていたかを調べ、デルフトのフラミング通り40−42と分かったそう。

一体どれくらいの時間を費やしたのでしょう?

当時、税額は家の幅で決まっていたので、納税額から全ての家と路地の幅を特定し逆算し判明したそうです。

ちなみに現在建っている家は19世紀のもので、路地の門は当時とほぼ同じだそうです。

現在、デルフトの小路やデルフトの眺望(こちらもフェルメール作)が描かれた場所を訪問するツアーなんかもありますよ。

300年以上前にフェルメールが見た景色を観に行くのも良いですね。

 

4つ目は

牛乳を注ぐ女 1658年作

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彼の作品の中でも特に人気が高く、数多くの人々を魅了し続けている作品

牛乳を注ぐ女、テーブル上の黄色、青色、赤色と背後の白壁とのコントラストが

爽快な印象を与えています。

署名が記されていたことが判明していますが、

現在では、その判別が極めて困難だそうです。

あなたには見えますか?

 

 

 

 

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